ローコストな住宅は内装がカギ!?安く家を建てるための心得
「家を安く建てるポイントはあるの?」
「安く家を建てたいけど、こだわりは詰め込みたいな」
このように、こだわり要素を詰め込んだ家を安く建てたい、という方は多くいらっしゃると思います。
しかし、あれもこれもとこだわりを全て詰め込んだ家を建てるのは難しいことです。
とはいっても、これから30年以上も生活するマイホームですから、とことんこだわって居心地よく機能的な家にしたいですよね。
そこで、今回はローコストで住宅を建てるための心得をいくつかご紹介します。
ここ最近は、特にローコスト住宅の需要が高まってきています。
結婚して仕事も安定してきた35歳前後で家作りを考える方が多いですが、生活の質を保ちつつ節約したいところですよね。
さらに、お値段以上の高品質な買い物ができると嬉しいですよね。
内装もこだわりつつローコストで家を建てるには、4つのポイントがあります。ローコストな住宅にするためのポイントを見ていきましょう。
○ローコスト住宅を建てるための4つの心得
1.家の形はシンプルに
ローコスト住宅において最も大きなポイントは、家の形態をシンプルにすることです。
「同じ敷地面積にも関わらず、家の価格が全く違う!」という経験をしたことはありませんか?
これには家の形態その物が大きく関わっているのです。
家の形が正方形・長方形のものは、外壁の面積を最小限に抑えることができるほか、室内の間取りもシンプルにすることができるため、大幅なに費用を抑えることが見込めます。
また、部屋の間取りがある程度統一され、形がシンプルになることで、家具を既製品で済ませることができるようになります。
ここでもコストを節約できるのです。
家の形態が複雑になれば、外壁の面積が無駄に多くなる、複雑な形・サイズの部屋ができてしまうことによって、既製の家具は取り付けられなくなり、オーダーメイド品を依頼することになる、というように費用が膨らんでいくばかりです。
ローコストで家を建てたいのであれば、シンプルな作りを意識してみてはいかがでしょうか?
2.入り口はすべて2.73mm以下にする
家を低価格で建てるには、この短辺開口を2.73mm以下にすることが大切になってきます。
例えば、リビングとダイニングが続く部屋であれば、部屋と部屋のつなぎ目部分のことです。
特にリビング・ダイニングをつなぐ開口ですと、開放的に広くしたいと思われるかと思います。
しかし、この開口部が広すぎると、コストがかかってしまうため、2.73mm以下に開口を設定することで大きくコストダウンが図れます。
また、開口が広すぎると、冷暖房があまり届かない、効率的に温度管理ができない、などのデメリットの要因になりえます。
短辺開口を2.73mmにすることは、何十年もの間生活する上では非常にお得な選択であるといえます。
3.家具は既製品のものに
家具は、できるだけ既製品のもので済ませるのも一つの手です。
家の作りに合わせてオーダーメイドの家具を取り付けるのではなく、部屋のサイズに合った既製品を探してくるのが、最もコストを抑えられる家具選びのポイントです。
家の規格に合わせたオーダーメイドの家具ですと、家具職人が手作業でサイズを調節し、デザインも自由に決めることができます。
一から全てを作るオリジナル製品が、大量生産されている既製品に比べ高価格なのは当たり前ですよね。
どうしてもオーダーメイドで家具を作らないといけない場合は、素材の部分を考えることでコストカットを図ることもできます。
できるだけ費用を抑えたい、という方は、家具選びからこだわることで家具代を大幅に抑えることができます。
また、部屋の間取りを一般的なサイズにすることで、家具選びもものすごく簡単になります。
既製品の家具は、一般的なお部屋の形・サイズを想定して作られますが、規格を一般的なものにしておくことで、家具選びはものすごく簡単になります。
4.水回りはまとめて道路から近い場所に
キッチンや浴室といった水回りの設備には、水道管が必要です。
もちろん水道管は自宅までひいてこなければならないため、工事の手間も時間もかなりかかります。
水道管の多くは道路の下を通っており、そこから家庭へ水道管をひくのが一般的です。
水回りの設備を道路から遠ざけてしまうと長い配水管が必要となり、費用がかかってしまう大きな要因です。
できるだけ道路に近い場所に作るようにしましょう。
こうすることで、無駄に長く配線をひく必要もなく、コストカットが期待できます。
また、浴室やキッチン、手洗い場、トイレなどの水道管が通る場所は、可能な限り一カ所に集結させましょう。
今回は、ローコスト住宅を実現させるための心得についてお話ししました。
安く家を建てるには、家のデザインや形をシンプルにすることが重要です。
建築デザインを工夫するだけで、家の質や大きさを下げる必要はありません。
今回お話ししたのは、目に見えない、設計を少し考えるだけでコストカットを見込めるものです。
節約できるところはとことん節約し、最高品質のマイホームをローコストで手に入れていただきたいと思います。